正義の話(中途メモ

サンデル博士の東大講義をItunes Uで見ていて面白い事があった。

功利主義者の青年は「3人の命を助ける為なら1人を殺してもかまわない」と言い切り

会場は(傍目には)否定のムードだった。

しかし、別の質問に「ビルゲイツが払う1億円の税金はビルにとって大した問題ではないが、その分配を受ける貧乏人にとっては大きな違いだ。だからより幸福度の総数が多い為正義である。」と。

 

赤を基調とする絵画はなぜか売れる、と村上隆は言った。

しかし、最も売れるカーテンの色を考えてみると、おそらく赤ではないと思う。

つまり適所適材なのだ。主義思想でさえ、ある特徴を持ってさえいれば、受け入れられる場所はあると。

 

こんな当たり前の事だが場所が変わるとその発見に驚く。事に驚いた。

今まで自分が避難し嫌悪してきたもの、あるいはこれから嫌悪するものについて、

もう少し冷静に判断をしようと思わせられる、小さな発見であった。